DAY1

DAY1·共鸣

Theater1
雪の降る、ニューヨークの街角。一台の車が劇場の前に止まり、一人の女が車から出てきて、男がそれを助ける。
男「何浮かない顔してるんだい?このオペラが見たいっていったのは君だぜ。」
氏名:Aya Brea
年齢:25才
職業:ニューヨーク市警?刑事
Aya「…そうね、楽しまなくちゃ。クリスマス?イヴだもの。」
男「君とイヴをすごせるなんて夢のようだよ。シートも関係者の招待席をパパに言って都合してもらったんだ。
さ、素敵な夜の始まりだ。まいりましょう、お嬢さん。」
ここから Aya を動かせるように。劇場の中にはいると、男が先をすたすたと歩いて、ドアの前まで行く。こら、ちゃんとエスコートしろ。
男「おっと、始まったみたいだ。さ、急ごう。」
Aya「…ええ。」
そしてホールの中へ。
舞台ではオペラが始まっていた。舞台の上には4人。
王子「父上…。どうか、このエヴァとの結婚をお許し下さい。」
王「ならぬ!
その娘がどういう娘なのかお主もよく知っておろう。その娘に魅入られた男は次々と変死しておるのだ…!」
王子「違います!
男達が死んで、誰よりも悲しんだのは彼女なんです!」
王「そやつは魔女だ!衛兵!その魔女をひったてい!火あぶりの刑に処すのだ!」
動こうとした衛兵を王子が止める。
王子「父上…!エヴァを刑に処すならば…
この私も殺してください!」
エヴァ「エドワード…」
エヴァが歌い始める。とAyaはエヴァの目が怪しく緑色に光るのを見た。そのとたん、王子役と王役の男の体がいきなり燃え、その火が観客にも飛び火する。観客の中にもいきなり燃え出す人も出て、観客は逃げ出した。それでも、エヴァはまだ歌っている。ホールは火の海につつまれた。
Aya「!!」
拳銃を構えるAya。しかし、男はうろたえるばかり。
男「こ、こ、こ、これは…
え、演出にしては、お、おおげさな…」
Aya「いいから、早く逃げて!」
といいつつ、男を突き飛ばす。おお、かっこいいぞ、Aya。いそいで舞台の上に駆け上がる。
Aya「ニューヨーク市警よ!一体、何をしたの!?」
女優「フ…、やはり、おまえだけは発火しないようだ…。」
Aya「え…?」
女優「そう、おまえも目覚め始めているはず…。」
Aya「な、何を言ってるの!?」
女優「おまえの細胞の奥から聞こえるはずだ…
目覚めよと呼ぶ声が…」
とここで戦闘。でも省略。(^^;
女優「共鳴しているのだ。おまえの体が…この私と…。」
Aya「共鳴…?」
女優「フ…、その力を使うほど…おまえは私に近づくのだ…。私と同じ… その力を…。」
Aya「同じ力…?あなたは…、一体…」
女優「Eve…。」
Aya「Eve…?」
Eve「おまえは、よく知っているはず…。この私を…。」
Aya「え…?」
ここで、Ayaの脳裏に不思議な光景が現れる。場所はどこかの病院みたいだ。
Aya(な、何…!?ここは…)
しかし、ぼやけていた上に、一瞬で消えた。
Aya(い、今のは…?)
Eve「フッ…。」
Aya「ま、待ちなさい!」
Ayaは拳銃を構えるが、Eveは逃げてしまった。そのあとを追いかけるAya。
と、舞台袖の床に穴があいている。
Aya(この穴は…?)
と、その時、外でサイレンの音がした。どうやら、応援が到着したようだ。この際だ、何か協力してもらえるかもしれない。外に出てみよう。
外に出て行くと、敵だと思われたのか、拳銃を向けられてしまった。Ayaは慌てて、バッジを見せて自分が警官であることを証明する。やっと安心して銃を降ろす男達。応急処置をしてもらい、話を聞くと、このホールに入ろうとしたものは、みな突然発火してしまうらしい。だから、なぜAyaが燃えないのか、疑問に思っているようだ。しかし、そんなことはAyaだって分からない。自分が教えてもらいいたくらいなのに。
結局、このホールの中に発火せずに入れるのはAyaだけなので、応援は当てにならないようだ。弾丸だけもらってまたホールの中に入ることにした。さっきの穴、あれが怪しそうだ。

Theater2
Ayaが思い切って穴に飛び込むと、目の前に女の子が立っているのが見えた。
Aya「一人なの?ここは危険よ、早く…」
とAyaが言いかけたとたん、その女の子は気味悪く笑って走り去り、そして、消えてしまった。どうやら、Ayaにはその子に心当たりがあるらしい。しかし、とにかく今はそんなことはとりあえず置いておいて、あのEveを追いかけなくては。
ドアを開けた先は、どうやら楽屋に通じる通路らしい。ドアがたくさんあるが、カギがかかっていて開かない。仕方なく先に進み始めると、目の前に、一匹のねずみが。何だ、ただのねずみかと思って安心したが、なんと、そのねずみが突然吠え出し、姿がどんどん変わり、とてもこの世のものとは思えない生物へと変態した。仕方なく、そのねずみを撃ち殺すAya。これも、Eveの仕業なのだろうか。
一個所だけ、カギのあいている楽屋を見つけた。なかは、乱雑で焼けこげた死体が椅子に座っている。近づくと、その死体が椅子から崩れ落ちた。
Aya「キャッ…!」
思わず叫ぶAya。しかし、落ち着いて机の上を見ると、電話があることにきづく。とりあえず、17分署に連絡をいれることにした。
連絡も終わり、先ほどの死体を見ると、死体が何か持っていることに気づいた。どうやら、カーネギーホールの楽屋の鍵らしい。これで、他の楽屋を探ることが出きるだろう。
隣の楽屋に入った。どうやら女の人の楽屋らしい。そこの化粧台の上に、一冊の本があることに気づいた。それは、日記だった。最初の日付は11月3日(月)。クリスマスの演目が決まったこと、それは自分がとてもやりたかったものであること、悪魔に魂を売り渡してでも、その主役をやりたいこと…。
気になって、続きをどんどん読み進むAya。そこには、「私」がスザンヌとダブルキャストで主役になったこと、稽古のしすぎなのか、以前より頻繁に体が熱くなること。そのために薬を飲まなくてはいけないこと、等が書いてある。この日記の主は、何かの病気なのだろうか。毎日、「薬を飲まなくては。」「もっと薬を飲まなくては。」等と書いてある。更に読み進むと、稽古上で倒れてしまい、このままでは主役をとられてしまう、と焦っている心境が読み取れる。どうやら、この日記の主はこの主役を何がなんでもやり遂げたいらしい。
12月11日(木)。スザンヌが自室の火事でおおやけどを負ったらしい。「私」が役を独占したいなんて思ったからだろうか、等と考えている。結局、主役は「私」のシングルキャストに決まった。12月25日には、セントラル?パークでソロ?コンサートも控えているので、薬をたくさん飲んでがんばらなくちゃ、と、日記は終わっている。
Aya「薬…?一体、なんの…」
Ayaが不思議に思ってページをめくっていると、日記の間にカーネギーホールの稽古場の鍵が挟まっているのを見つけた。多分、さっき開かなかったドアの鍵だろう。これを使って先に進んでみよう。
と、その前に他の楽屋も見ることにした。ある楽屋には、まだ息がある人がいて、あの主演女優の名前が「メリッサ」であること、スザンヌもきっと彼女がやったんだ、と言い残して死んでいった。こうなると、さっきの手紙の「薬」がなんなのか、気になってくる。この状況から考えると、きっとまともな薬じゃないんだろう。とにかく先に進んでみよう。もしかしたら、何か分かるかもしれない。
先ほど手に入れた鍵を使って、稽古場の鍵を開ける。なかにはピアノが一台。それと、ピアノを弾くメリッサの姿が。
近づくと、うわごとのようにメリッサがなにごとかつぶやいているのが聞こえた。
メリッサ「私は…メリッサ…私は…」
メリッサ「Eve…」
Eve…?何のことだろう。と、突然、メリッサが熱がり始めた。
Eve「核の支配は終わった…。」
次にしゃべった時、Ayaの目の前にいるのは、メリッサではなかった。いきなり浮かび上がったかと思うと、あのねずみのようにメリッサも変身し始めた。
Eve「再び…
ミトコンドリアが解放される日がやってきたのだ。」
Eveはそう言ったかと思うと、襲い掛かってきた。何がなんだかわからなかったが、 Ayaは戦うしかなかった。
戦いの途中で、EveがAyaにむかって、「おまにはまだ時間が必要だ。われらがミトコンドリアの解放まで。」と、意味不明の言葉を言い、 Ayaはそれを聞いた瞬間、舞台の上で見た時と同じ光景が脳裏に浮かんだ。
しかし、今度はベッドの上に穴から飛び降りた時に見た女の子が寝ている。そこへ、白衣を着た医者のような男が近づいてくる。
ここでAyaは我にかえった。Eveは、もういない。しかし、Eveのいた場所に大きな穴が開いている。きっと、あそこだ。Ayaは穴を飛び降りることにした。

Sewer
飛び降りた先は、下水道だった。足音がかなり響く。Eveはどこに行ったんだろう。とにかく進んでいくと、目の前に先ほどの女の子が。Ayaの呼びかけもむなしく、その女の子は目の前を走り去っていってしまった。Ayaには何か心当たりがあるらしいが、この子は一体何者なんだろう。
先に進み、スイッチを押して鉄格子を開くと、その先にEveが待っていた。
Aya「待ちなさい!」
と言ったが、Ayaの体が熱くなってきてしまった。どういうことだろう?
Eve「たった一人で…私を止めようというのか…?もっとも、数が増えたところで燃えるだけ…」
Eve「おまえ以外が…」
そう、それが気になっていたんだ。なぜ、Ayaだけが燃えないのか?なにか特別な事情でもあるのか?そう考えていると、Eveは、いずれわかる、Ayaが分からなくても、ミトコンドリアが理解している、と話し始めた。また、 Ayaに考える時間と、進化する時間を与えるとも。そして、Ayaが目覚めるのだと。
そこまで話したとたん、Eveは自分のからだをスライムのようにどろどろにして、鉄格子の隙間から外に出ていってしまった。残ったAyaの前にはでかいワニが。
戦うしかない。
何とか倒してカーネギーホールの外に出ると、レポーターがAyaにマイクを向けてきた。唯一発火しない警官なので、興味があるのだろう。しかし、AyaはEveに言われたことを、気にしてそれどころではない。やめて、といってもレポーターは引き下がらない。
困っていると、一人の男が近づいてきていきなり、そのレポーターを殴った。同僚のダニエルだった。助けに来てくれたのだ。
車で帰る途中、ダニエルは今日のAyaのデートの相手が無事であることを教えてくれた。 Aya(…。
ミト…コンドリア?
共鳴…?
あの子供は…
私…?)
考えているうちに、Ayaは寝てしまった。

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